フランス海外領土の世界遺産

 日本には数多くの世界遺産が保有されている。

…という印象を抱きがちなのですが、実は諸外国と比べるとかなり少ない方だったりします。

そもそも日本の世界遺産はいくつあるかというと、16カ所しかありません。

「16カ所あれば十分なのでは?」と思われるかもしれませんが、イタリアなどは四十いくつもありますし、世界遺産保有数ランキング四位のフランスでさえ37カ所も保有しています。

これはその国の規模のこともあるので何とも言えない部分はあるのですが、日本人の知っている世界遺産と世界中にある世界遺産には数にもスケールにも大きな差があるのです。

たとえば、フランスの世界遺産と日本の世界遺産では、種類自体に歴然とした差があります。

日本の場合は姫路城や厳島神社、白川郷や原爆ドームなどの厳粛な雰囲気のあるスポットがほとんどなのですが、フランスではどちらかと言うと真逆の雰囲気があるのです。

フランスの場合には、誰もが知っているヴェルサイユ宮殿を筆頭に、モン・サン・ミシェルとその湾やパリのセーヌ河岸、ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場、アリアンス広場など、華やかで冒険性に溢れるスポットが多くなっています。

それこそ、日本の厳島神社のような「騒いではいけない」厳粛な空気はなく、ほとんどの場所が賑やかで華やかなスポットになっているのです。

ここまで差があるということはあまり知られておらず、ヨーロッパ諸国の世界遺産自体あまり認知されてないところがるのですが、ヨーロッパ諸国の文化遺跡には日本ではまず観られない装飾が見つかるので、新鮮な文化に触れたい人はぜひ行ってみてほしいと思います。

残念なことに、日本は文化遺産も自然遺産も少なく、複合遺産にいたっては一つもないといった有様です。

 しかし、フランスへ行けばそのすべての種類の世界遺産を見つけることができます。

あまりヨーロッパの歴史に興味がない人も、ロレーヌ地方などの豊かな町並みを観ると思わず「どうしたらフランスではこんなに美しい文化をはぐくめるようになるんだろう?」という興味が湧くはずです。

魅力いっぱいのスポットがたくさんあるので、日本の世界遺産を一通り観た方はぜひ、フランスを観光しつつ、日本との違いを観察してみましょう。

ちなみに、日本はヴェルサイユ宮殿のような世界遺産がない代わりに、古くから街を綺麗に使ってきたという誇り高い歴史があります。

ヴェルサイユ宮殿の中身を網羅しようとするとどうしても、不潔な部分な文化も観ざるをえないのですが、日本の世界遺産の方はどうかというとそういった文化をもちあわせずに、実に清潔に発展してきたのです。

これは日本が誇るべき美点の一つなので、ヴェルサイユ宮殿やその周辺の世界遺産を観光する際は、「日本人だったらどういう風に利用しただろうか?」ということを考えてみると良いかもしれません。

また、ヴェルサイユ宮殿のあるパリからずっと東へ進んだところにあるロレーヌ地方も、豊富な世界遺産は保存されている地域です。

日本ではまず観られないミクスチャーな文化が観られるだけではなく、その地域で生まれ育ったエミールガレの美的感覚を育てた場所も発見できる地域なので、芸術に関心のある方はぜひロレーヌ地方へ行ってみましょう。

ちなみに、フランスの北東部はルクセンブルク、スイス、ドイツなどの国々と接近しており、信じがたいまでに色々な文化が楽しめる場所になっています。

「色々な国の文化に触れたいけどそんなに贅沢できないから困っている」という方にこそおすすめできる地域なので、少ない移動距離で一つでも多くの国文化に触れたいという方は、ナンシーあたりの地域から南下していく旅がおすすめです。

興味のある方はぜひ、フランスをめぐるツアーをチェックしてみましょう。