フランス中部の世界遺産

 フランスの世界遺産に、シャルトル大聖堂があります。豪勢な姿を現代まで残しているのですが、これらの世界遺産を中世のフランスがなぜそこまで華美なものにしたのか、このホームページを読んでくださっているみなさんはご存じでしょうか?

実は、これらの教会施設に彫刻やステンドグラスなどの技術がふんだんに使われている理由は、その当時の人々の「知性」にあるのです。

まず、当時のフランスは今ほど字が読める人が少ないといった時代背景でした。

今からは考えられないほど識字率(字が読める人の多さ)が低い時代だったので、「聖書がなくてもイエスキリストの教えが伝わるように」との意向から、大聖堂や修道院に「神の愛の美しさ」が描かれるようになったのです。

つまり、宗教色の濃い世界遺産を多く保有しているこの国には、人々の思惑と強い信念が深く刻み込まれたものたちがたくさん残っているということなのです。

ここまで読むと、ヴェルサイユ宮殿などの世界遺産しか知らなかった方も、宗教美術に多生、興味を抱いてもらえたかもしれません。

しかし、やはり宗教色の濃い大聖堂や修道院などの世界遺産は、ある程度知識があって初めて楽しめる部分があります。

綺麗な景観だけ期待して観光すると、よく分からないものばかりでガッカリしてしまうこともあるかもしれないので、特に宗教に興味のない方は「何も考えずに観光できる世界遺産」をチェックした方が良いかもしれません。

フランスにはそのような世界遺産も沢山あります。

 また、前述したシャルトル大聖堂やヴェルサイユ宮殿などの世界遺産は、一年に一度開催される会議の中で協議されて、世界遺産に認定された建造物です。

世界各国の遺跡などを調査し、それら会議の厳重かつ総合的な審査によって認定された遺産なので、できれば観光する前に「なぜここが選ばれたのか」ということを考えたり、「どういう歴史があって選ばれたのか」ということを調べる時間を設けると、より充実した観光旅行になるかと思われます。

そして、フランスは他の国と比べても非常にミステリアスな文化が色濃く残っている街です。

周辺にあるスペインなどと比べると幾分か気候も落ち着いているので、何となくあっさりした気分で観光してしまいがちですが、実際はどの国よりも情熱的で神秘的な魅力を秘めている国なので、めいっぱい色んなものと接しながら、日本ではできない方法で感受性を磨いてみましょう。

フランスの世界遺産の周辺には美しい町並みが広がっているので、世界遺産にたどり着くまでの道でも色々な出会いがある筈です。

街にバラが咲いている時期がもっともフランスらしさが溢れる季節なので、なるべくバラの咲いている時期を狙ってみてください。